写真や動画を撮るのが趣味という方は少なくありませんが、近年急速に注目を集めているのがウェアラブルカメラです。別名アクションカメラとも呼ばれますが、特に自転車やサーフィンなどを楽しみながら動画を撮影できるカメラとして人気です。
さらに撮影した映像を記録・共有できる業務用ウェアラブルカメラは保守点検、土木工事、人命救助の現場などで用いられており、今後もさらに利用の場が広がっていくことが期待されています。
では業務用ウェアラブルカメラの選び方や、どのような業界でよく用いられているのかについて見ていきましょう。
業務用ウェアラブルカメラとは
ウェアラブルカメラとは、「ウェアラブル」という名前のとおり身に着けることができる小型のカメラのことです。特にヘルメットやハンドル、サーフボードに装着可能なものが多く、自転車やサーフィンの臨場感を撮影できるカメラとして人気を集めています。
一方で業務用ウェアラブルカメラは、同じくヘルメットなどに装着できるカメラですが、より多くの機能が搭載されています。たとえば2つの異なる場所において同じ映像を共有できるよう、通信装置が装備されているものもあります。
さらに耐水性、防水性に優れているということも特徴の1つです。レジャーで使用されるウェアラブルカメラも防水性に優れていますが、業務用ではより過酷な環境で撮影することが多いため、堅牢性・防塵性なども兼ね備えています。加えて撮影現場の画像・映像と音声を共有するための装置も付いています。加えて映像や会話の内容が外部に漏れないよう、通信データの暗号化などにより秘匿性を確保しているものもあります。
業務用ウェアラブルカメラの選び方
業務用ウェアラブルカメラを選ぶ際には、使用するシーンについてよく考える必要があります。さらにどんなポイントを重視するかによっても、選ぶべき業務用ウェアラブルカメラは変わってきます。たとえば、より高画質な画像・映像を撮りたい場合は、解像度や画角などを考慮する必要があります。
特に画角に関しては、撮影すべきエリアによってカメラを選ぶ必要があるのです。
続いて考慮すべきなのは撮影環境です。たとえば暗い現場で撮影することが多い、長時間連続での撮影が多い、熱い・寒い環境で撮影するなど、ケースに合わせて防水性能や堅牢性などを考慮しましょう。
業務用ウェアラブルカメラが利用されている業界
業務用ウェアラブルカメラには、非常に多くの利用方法があります。たとえば1人しか立ち入ることのできない現場で保守点検や修理を行う際、画像を見ている人からの指示を受けることができます。鉄塔の上やコンピュータ室などで保守点検を行う場合などにも非常に効果的です。
さらに、近年業務用ウェアラブルカメラが注目を集めている別の分野があります。それが警備・救急・消防などの分野です。地震や火事、台風などの災害時、的確に現場の状況を把握して必要な物資や支援を送るために、業務用ウェアラブルカメラは非常に役立ちます。専門家の意見を聞きながらけが人の救助や応急処置が行えるケースもあるでしょう。また、本部との情報共有をスムーズに行ったりするためにも業務用ウェアラブルカメラが用いられています。
さらに警備の現場では、どのようなことが起こったのかを記録するとともに、どんな支援・応援が必要かを本部が把握する助けになるのです。
他には、工場内の品質管理においても業務用ウェアラブルカメラは活躍しています。
業務用ウェアラブルカメラの需要はこれからも増していくでしょう。